【レビュー】シャイノーラ ザ・ゲイル 36mm S0120052428

レビュー

シャイノーラは、2011年にアメリカはデトロイトで興った時計ブランドです。かつて自動産業で栄華を極めたデトロイトを舞台に、今度はできるだけメイドインUSAに拘った時計づくりを行おうというコンセプトです。

日本では伊勢丹でも取り扱いがあるようですが、出店はアメリカ国内がメインとなっていますから、現状それほど知名度があるブランドではないように思います。私がその存在を知ったのも、仕事の都合でミシガンへ赴任してからでした。

メンズ・ウィメンズともに多くのモデルがクォーツ式(一部自動巻き)で、現代的で洒落たデザインの時計が多い印象です。ケースサイズの方も現代的で、男性向けモデルには50mm近いモデルも存在します。定番商品は”ランウェル”というコレクションであり、これは日本でも手に入れることができます。

今回はミシガン駐在中に入手した、日本未発売の”ゲイル”というコレクションをご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

シャイノーラ ザ・ゲイル 36mm S0120052428

ザ・ゲイルは、2017年の初旬に発表されたシャイノーラの女性向けコレクションです。下記の記事によれば、デトロイトに所縁のある御仁”Emily Gail”にちなんで名づけられたモデルとのことです。

Shinola Honors The Woman Behind "The Say Nice Things About Detroit" Motto Emily Gail With Watch Line
If you have been checking out the Shinola website recently you might have noticed a new women’s watch being featured, “The Gail.”   Shinola was inspired by Emil...

文字盤やケースの色違いや、ブレスレットとストラップの仕様違いで価格が異なり、レンジは$650~$900でした。今回ご紹介するのは、スレートブルー文字盤の革ストラップ仕様です。

ケース

ステンレススチールのケースが採用されており、ポリッシュ仕上げをされています。ケースサイドのベゼル部分に施された、コインエッジ装飾が目を引きます。かなりクラシックな顔つきですね。

ケースサイズは実測で36mmです。女性向けのラインとして出されていますが、サイズだけ考えれば男性向けとしても特に問題はないサイズです。

上下のラグ-ラグ全長は43mm程度です。ラグの長さは気持ち長めかもしれませんが、かといってバランスが悪いという感じはしません。

ケース厚は実測で10.2mmです。風防がドーム型のサファイアガラスのため、やや厚みが増すのは仕方がありません。ただそれを加味しても、一般的なデイト付きのクォーツ時計と考えるとやや厚い印象です。これはこのThe Gailに限った話ではなく、シャイノーラの時計は全体的に厚めな傾向にあります。

文字盤

何をおいても中心部分からのギョーシェ(ギロッシェ)彫りが非常に目を引きます。文字盤は全体的に粒子感がありますが、いわゆるオパーリン文字盤などとは少し異なり、和紙とまでは申しませんが、何となく紙っぽい質感に近いかもしれません。その風合いとギョーシェとのコントラストが映えていて、かなり立体感のあるデザインになっています。インデックスもアプライドが採用されています。

やや紙に近いような質感が感じられる文字盤です。

ブルーの文字盤は近年増えてきていますが、この手の明るめブルーに限って探すと案外無かったりするものです。明るめのブルーとは申しましたが、その質感も相まって優しい風合いに仕上がっており、目がチカチカするとかいったようなことは全くありません。やや若い方向けかなという印象はあるものの、個人的にはすごく好感の持てる文字盤です。ちなみに風防にはカーブドサファイアガラスが採用されています。

ケース背面

ケース背面はソリッドバックになっており、型番とシリアルナンバーが確認できます。ちなみにこれらはプリントではなく、立体的な印字になっています。結構しっかりした質感で、ソリッドバックだからといって手を抜いている印象は無いですね。

誇らしげに刻まれた”BUILT IN DETROIT”の下に、やや小さく”SWISS AND IMPORTED PARTS”なる文字列が確認できますが、こちらについては”寄りすぎ”の方で触れることにいたしましょう。

竜頭

オニオン調のリューズに、マザーオブパール(真珠)が象嵌されています。オニオン型リューズは伝統的な装飾で懐中時計を彷彿とさせますが、一方で宝石類を竜頭に埋め込むのはカルティエでよく見る意匠ですね。カルティエの場合は青いサファイアが多いですが。このマザーオブパールによって、時計全体の雰囲気を女性向けモデルの方向へ振っている感じがします。

竜頭の操作感は平均的な重さで、特にストレスを感じることはありません。

ベルト

かの有名なシカゴのホーウィン (Horween) 社のレザーを使用しているようです。同社はどちらかというとコードバンで珍重されることが多い中、このベルトはカーフのようですが、質感はなかなかどうして悪くありません。

尾錠は全体的にコロンとした印象で、結構肉厚です。

総評(雑感)

現代的なデザインと軽快な色使いが同居したお洒落な一本、という印象です。

女性向けのモデルですが、 竜頭のマザーオブパールさえ気にならなければ男性でも使えるサイズ感です。

またシャイノーラの時計は、定価と実勢価格がかけ離れている事が往々にしてあります。詳細は次回の記事にて紹介しますが、この時計も定価は$650のところその3分の1にも満たない価格で販売されていました。

7万近いクォーツ時計と考えるとやや高いかなと言う印象が拭えませんが、それが一転して2万円前後となればそのかなりお得な買い物に感じます。同価格帯のファッションウォッチと比べると質感はかなり良いですから、デザインが響いたならば買いの時計といえるかもしれません。

仕様情報

ブランド: SHINOLA (シャイノーラ、シャイノラ)

モデル: The Gail (ザ・ゲイル)

リファレンス: S0120052428

ムーブメント: Argonite 715 Quartz Movement

備考: 日本未発売、生産終了品

参考定価: $650.00

参考質量: 56g

 

”寄りすぎ”版の記事はこちらからご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました