【レビュー】ロンジン ヘリテージ1945 L2.813.4.66.0

レビュー

ロンジンはもともと古豪として認知され、業界を牽引していたとして知られるほどのブランドです。一時期のアンティークモデルについては、今でも熱心な蒐集家が存在するほどです。

ただしクォーツショックを経てスウォッチグループ傘下に収まり、現在のグループ内における立ち位置は中~高価格帯。より具体的に言うとオメガの少し下という位置づけで、現行モデルはやや元気がない印象がありました。

しかし近年は復刻モデルのリリースを通じて、再び勢いを増している印象。今回は、その復刻モデルの1つをご紹介したいと思います。

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ロンジン ヘリテージ1945 L2.813.4.66.0

2017年にロンジンから発表された、ヴィンテージ感あふれる一本です。こちらは彼の有名なHODINKEE編集長の氏が所有していた、過去のロンジンのモデルをモチーフにした復刻モデルとのこと。 オリジナル同様に文字盤やベルトの風合いや、ドーム型の風防がいかにもなノスタルジックな雰囲気を纏う一方、ケースサイズはやや現代的にアップデートされています。

モチーフになった時計については、HODINKEEのレビュー記事が大変参考になります。

ケース

円柱形でやや厚みのある、シンプルなケース形状です。

いわゆるシリンダーケースと呼ばれる形状で、アンティーク時計等で見られることのある意匠です。素材はステンレス。

ケースサイズは丁度40mmです。モチーフとなったモデルは37mmのようですので、一回り大きくなった格好です。この点については、HODINKEEの記事でも“バランスはオリジナルのほうが良い”と正直に述べておられます(その点には私も賛成です)。ただ、40mmだからといってバランスが著しく悪いわけではありません。また若い世代の消費者からすると、むしろオリジナルの37mmは小さすぎるという向きもあるかもしれません。この辺は好き好きということでしょう。 

オリジナルのモデルは持っていないので比較できませんが、代わりに手持ちの35mmスモセコと並べてみました。当然ですが、5mmも違うと相当印象が変わります。

 

上下のラグ-ラグ全長は50.6mmです。若干長めのラグと言えますが、別段バランスが悪い印象は有りません。

 

厚みは12.3mmです。数字で見ると大分厚い感じはしますが、実はそのうちの約4mmはドーム型風防の盛り上がりによるもので、ケースそのものは大体8mmくらいです。

横から眺めると、その様子がよくわかります。

このドーム型風防は、この時計のヴィンテージ感を醸す大事な要素ですから、ある程度厚くなるのは問題にはならないように思います。むしろ、これだけ盛り上がりのあるサファイアガラス風防はあまり見ないような。

文字盤

アンティーク時計に見られる経年変化(ヤケ)を表現したような、カッパー(銅)の文字盤が目を引きます。

文字盤はカッパーカラー(ベージュのような色味)で、 上下方向にヘアライン仕上げがやや深めに入っており、 光の当たり具合によって結構表情が変わります。これがなかなか趣深いです。

光があたると、文字盤の表情が少し変わります。

純正ベルトとの色調合わせもニクいですね。

インデックスは飛びアラビア数字で、ペイントのようです。またオリジナル同様にスモールセコンドが採用されています。センターセコンドでもいいんですが、やはりこの手のアンティーク感のあるモデルにはスモセコがハマる気がしますね。

ケース背面

ケース背面はソリッドバックになっています。モデルの性格的に、裏スケにする必要は無いということでしょう。

モチーフとなったモデルのムーブメントは手巻きでしたが、この復刻モデルでは自動巻きに置き換えられています。ロンジンは現在スウォッチに属していますから、自動巻ムーブの供給についてはコスト的に如才なしといったところでしょうか。この辺は”寄りすぎ”の記事にて多少触れられればと思います。

竜頭

やや大ぶりサイズということも相まって、時刻調整はとてもスムーズです。ストレス無く滑らかに動かせます。

自動巻きですからそんなにいじる機会は無いとはいえ、竜頭はユーザーが時計にアクセスできる唯一の部位ですから、この手の感覚的な特徴は案外大事ですね。

ベルト及び尾錠

ベルトは起毛感のあるヌバックレザーで、キャメルのような色味です。ホワイトステッチも相まって、いい塩梅のヴィンテージ感を醸し出しています。幅は20mm-18mm。

実は表裏で素材感が全然違います。この辺も面白いですね。

普段は自分の好みに合わせてベルトを付け替えたりするのですが、この時計の場合は純正ベルトがベストな組み合わせに見えましたので、そのまま使っていました。もし変えるとしても純正同様、素材感のあるベルトが合いそうです。

シンプルなロゴ入りの尾錠。

総評(雑感)

古き良きデザインを、現代の物差しで再表現したモデルという印象です。

やはり一番目につくのはケースサイズの大径化ですが、先述の通り人によって評価は変わると思います。というより、実際に使ってみると意外に気になりませんでした。デザインの妙というやつかもしれません。

それと、この手の復刻モデルは概して個数限定で展開される場合が多いですが、このモデルはレギュラーラインとして展開されています。新作から古典デザインにアクセスできる、というのはなかなか嬉しいポイントなんではないでしょうか。

ちょっとコアな層にも受けそうなデザインですから、今後自動巻きだけでなく、手巻きのラインナップなどが出てくると面白いのでは、とも思いますね。

仕様情報

ブランド: Longines (ロンジン)

モデル: Heritage 1945 (ヘリテージ 1945)

リファレンス: L2.813.4.66.0

ムーブメント: L609

参考定価: \215,000

参考質量: –

”寄りすぎ”版の記事は、こちらをご覧ください。

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